Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.520 Zeichen · 5 Bildschirme
これは徳川の扶持を離れた武家出の人で、母娘ともに人柄であったが、その娘の方が踊りの師匠をこの家へ来てから始めている。私がふと思い附いたというのはこれで、此所へ踊りの稽古に行って見ようかと思い立ったのでありました。
しかし、私は、今日まで、そういうことなど考えて見たことのない生初心な若者故、いざ行くとなると気が差してなかなか行き渋る。が、或る晩、晩飯を済まし、裏口から、酒の切手を手土産にして思い切って出掛けて行った。何んだか冷汗を掻く思いで敷居を跨ぎ、御免下さいといったものである。すると、応対に出たのが母親の人で、武家出のこととて、芝居にでもあるような塩梅で甚だつきが悪い。
「何か御用でお出でですか」
と、いったようなことで、ちょっと挨拶に困ったが、実は踊りの稽古をしてもらいたいので出ました、と自分が直ぐ表通りの仏師屋の弟子であることを話すと、なるほど、お見掛けしたお顔だが、お見それして失礼です。しかし、こうしたお稽古はお宅のお師匠さんのお許しがなくては、後でまた面倒が起りますと、申し訳がありませんから、などなかなか固苦しい。私は師匠から勧められ許しを得ている旨を答えると、