Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
Lesen Sie 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) von 高村 光雲 (たかむらこううん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.550 Zeichen · 5 Bildschirme
そういう間の悪い日和に出逢わして、初日から半月位の景気はまるで一時の事、後はお話にもならないような不景気となって、これが七月八月と続きました。もっとも、これは大仏ばかりでなく佐竹原の興業物飲食店一般のことで、どうも何んともしようがありませんでした。
私は、この容子を見ると、自分の暇潰しにいい出した当人で仕方もないが、どうも、野見さん父子に対して気の毒で、何んとも申し訳のないような次第でありましたが、さりとて、今さら取り返しもつかぬ。しかし、野見さん父子はさっぱりしたもので、これが興業ものにはありがちのことで、一向悔やむには当りません。いずれ、秋口になって、そろそろ涼風の吹く時分一景気附けましょう。といって気には止めませんが、私はじめ、高橋、田中両氏も何んとか景気を輓回したいものと考えている中に残暑が来て佐竹の原は焼け附く暑さで、見世物どころの騒ぎではなくなりました。
「もっと早く、花の咲いた時分、これが出来上がっていたら、それこそ一月で元手ぐらいは取れたんだが、少し考えが遅蒔だった。惜しいことをした」
など、私たちは愚痴交りに話していますが、野見さんの方は、秋口というもう一つの季節を楽しみにして、ここを踏ん張ろうという肚もあるのですから、愚痴などは一つもいわず、涼風の吹いて来るのを俟っておりました。