Japanische Klassiker mit Furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Lesen Sie 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.367 Zeichen · 36 Bildschirme
実にどうも綿密なことを考え出したもので、然らば陳東海なる者は極めて警抜な才を持った人間だという他はありません。……では、どんな方法で陳東海がかような奇ッ怪超自然の殺人を行ッたのかと申しますと、からくりを露いて見れば、実にもう子供騙同然の仕掛。わたくしが冗々と申しますより、実地についてお眼にかけた方が早道と思いますから、それをごらんくだすって、適当なご判断をお下しねがいましょう」
そう言って、携えて来た支那蝋燭を入念に物差で測り、適当な長さに切縮めると、それを机の上に造作けた燭台の上に立て、まわりの灯火を悉く吹消してから、支那蝋燭にゆっくりと火を点した。
一同、固唾を呑むうちに、忽然と一方の壁の面に現出してきた人の姿!
朱房のついた匕首を振上げ、今にも襲いかからんとするように凄まじい形相でこちらを睨んでいる陳東海の姿だった。
そのうちに微々と蝋燭が燃え縮まり、掻消すように壁の姿はなくなって、また暗黒の部屋に返った。
源内先生は、蝋燭を吹消して以前のように灯火を点け、
「ご説明申上げるまでもなく、あれなる壁の面にレンズが一つ嵌込まれてありますが、蝋燭の火があのレンズの中心を通過する高さにまで燃え縮まってきますと、蝋燭の火はレンズを透してその後にある鏡に焦点を結び、その光はそれと相対の位置に据付けてある幻燈の種板