Japanische Klassiker mit Furigana
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あきばしょから
平野零児随想集 らいちゃん
平野 零児
Lesen Sie 平野零児随想集 らいちゃん (あきばしょから) von 平野 零児 (ひらのれいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.838 Zeichen · 48 Bildschirme
と自らふざけても書いた。
死の直後、故菊池寛は「直木は富岡の家を建てなければ、死んだ時に借金はなかったんだ。とにかく書きおろし全集ではいった金は、全部富岡の家に入れ上げたんだ。一万三千円半年で注ぎ込んでいる。いま売るとなるとあんな変な家だから三千円にも売れないよ」と富岡の家を語っている。ロクな値に売れないだろうというわけは――押入がなく、玄関がないというおかしな家であったからである。
そのころ直木氏は、笹本寅や、故菅忠雄に「病気が(せきずいカリエス)進んで原稿生活ができなくなってからも、二年くらい生きなくちゃならないので、その間はいるつもりでこしらえた家だ」ともいい「いまから書けなくなって、三カ月たてば、施療患者になるよりほかはない。短編の筋をいま考えているが、その筋は、いよいよ書けなくなり、仕方がないから、銀座街頭で一日、十人づつにお辞儀する、そして友だちになって家にきてもらい、お茶を一ぱい出す、それを一月やると、自分が死んだ時、香典に一人から十円づつもらう、そうすると、三千円できるから、これで、子供が学校を出るまでの金ができる。どうだい、こんな筋……」