Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あきばしょから

平野零児随想集 らいちゃん

平野 零児

Lesen Sie 平野零児随想集 らいちゃん (あきばしょから) von 平野 零児 (ひらのれいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.838 Zeichen · 48 Bildschirme

Aozora Bunko

その後梢風さんが青山高樹町に移ると、私もその近くの麻布笄町の家に住み、毎日のように往来した。早くから中国に興味を持ち、ほとんど中国大陸に足跡をくまなくしていた梢風さんは、私も済南事変に山東へ従軍記者となって、大陸に魅了され、満州事変が起きると、中国へ渡ってそれを見て来たい念願を起こすと、直ぐに中央公論社に連れて行き、故嶋中社長を説いて、中央公論特派員の名義を与えさせ、満州へ従軍の便宜をはかってくれた。

太平洋戦争が苛烈になり私は南方従軍から帰り、内地の不自由さがいやになり、北支へ疎開しようと決意した時は、それをよろこんだが、

「もう、これでお互いに生きてあえぬかも知れませんね」といって、そのころは酒の飲めない梢風さんは、酒好きの私のためにいろいろと手をまわして、諸所からとぼした配給の酒を一合あてかき集めて、私のために送別の宴を設けてくれたりした。米のB29が、秋空に飛行雲を残して帝都の空を偵察して去ったころであった。

以来十四年間、私は山西省の奥に敗戦を迎え、やがて中共のために戦犯として六年間収容所に拘禁された。

「やはり、梢風さんとも、もうあえないか」