Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme
これはそうじゃない。どういうことをして出来たのだろう、自然にこういう竹があったのかなア。」
竿というものの良いのを欲しいと思うと、釣師は竹の生えている藪に行って自分で以てさがしたり撰んだりして、買約束をして、自分の心のままに育てたりしますものです。そういう竹を誰でも探しに行く。少し釣が劫を経て来るとそういうことにもなりまする。唐の時に温庭という詩人、これがどうも道楽者で高慢で、品行が悪くて仕様がない人でしたが、釣にかけては小児同様、自分で以て釣竿を得ようと思って裴氏という人の林に這入り込んで良い竹を探した詩がありまする。一径互に紆直し、茅棘亦已に繁し、という句がありまするから、曲がりくねった細径の茅や棘を分けて、むぐり込むのです。歴尋す嬋娟の節、翦破す蒼莨根、とありまするから、一この竹、あの竹と調べまわった訳です。唐の時は釣が非常に行われて、薜氏の池という今日まで名の残る位の釣堀さえあった位ですから、竿屋だとて沢山ありましたろうに、当時持囃された詩人の身で、自分で藪くぐりなんぞをしてまでも気に入った竿を得たがったのも、好の道なら身をやつす道理でございます。