Japanische Klassiker mit Furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Lesen Sie 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 80.544 Zeichen · 161 Bildschirme
図の上半部を成している江の彼方には翠色悦ぶべき遠山が見えている、その手前には丘陵が起伏している、その間に層塔もあれば高閤もあり、黒ずんだ欝樹が蔽うた岨もあれば、明るい花に埋められた谷もあって、それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼の綺麗なのも幾戸かあり、士女老幼、騎馬の人、閑歩の人、生計にいそしんでいる負販の人、種※(二の字点、1-2-22)雑多の人※(二の字点、1-2-22)が蟻ほどに小さく見えている。筆はただ心持で動いているだけで、勿論その委曲が画けている訳ではないが、それでもおのずからに各人の姿態や心情が想い知られる。酒楼の下の岸には画舫もある、舫中の人などは胡麻半粒ほどであるが、やはり様子が分明に見える。大江の上には帆走っているやや大きい船もあれば、篠の葉形の漁舟もあって、漁人の釣しているらしい様子も分る。光を移してこちらの岸を見ると、こちらの右の方には大きな宮殿様の建物があって、玉樹花とでもいいたい美しい樹や花が点綴してあり、殿下の庭様のところには朱欄曲と地を劃して、欄中には奇石もあれば立派な園花もあり、人の愛観を待つさまざまの美しい禽などもいる。