Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆうれいせんのひみつ
幽霊船の秘密
海野 十三
Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme
なんだか狐に鼻をつままれたようだ。
船長は無言で考えにふける。洋上に風はだんだん吹きつける。
四艘のボートの運命はどうなるのであろうか。
風浪あらし
船腹が青白く光る無灯の怪汽船は、闇にまぎれてどこかへいってしまった。あとには、四隻の遭難ボートが、たがいに離れまいとして、闇の中に信号灯をふりながら洋上を漂ってゆく。風が次第に吹きつのってくる。ボートの揺れはだんだんと大きくなる。
第一号艇には、佐伯船長がじっと考えこんでいた。
(一体どうしたというのであろう。難破船があるという無電によって、人命をすくうため現場までいってみれば、それらしい船影はなくて、あの不吉な黒リボンの花輪が漂っていた。とたんに魚雷の攻撃をうけて、口惜しくも本船はたくさんの貨物とともに海底ふかく沈んでしまった。それからボートにのって洋上を漂っていると、そこへあの恐しい無灯の汽船だ。なぜ本船を沈めなければならなかったか。そして本船の敵は、一体なに者だろうか)
どう考えてみても、そのわけが分らない。それは洋上で会った災難で、和島丸であろうと他の船であろうとどれでもよかったのだとすれば、なんという不運な出来ごとだろう。