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Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme

Aozora Bunko

そういって貝谷は、大音声をあげ、

「こら、いのちが惜しければ、出てこいというんだ。出てこなければ、鉄砲をぶっぱなすぞ!」

「おいおい貝谷。日本語が、外国人にわかるものか」

「いや、私は大きな声を出すときには、日本語でなくちゃあ、だめなんです」

そういっているとき、暗がりの向うから、わーッと、とびだしてきたものがあった。

「ほら、出てきやがった!」

と局長以下の隊員は、銃をかまえた。怪しい奴なら、ただ一発のもとに撃ちとめるつもりだ。

「おお古谷局長!」暗がりからとびだしてきた相手は、意外にも、日本語で叫んだ。

「だ、だれだッ」

「丸尾です!」

「えっ、丸尾?」

ぼろぼろのズボンをはいて現れた人間。それはやつれ果てはいるが、丸尾技士だった。

「おお、丸尾だ。丸尾の幽霊だ。お前は、浮かばれないと見えるな」と、貝谷は叫んだ。

「幽霊? ばかをいうな。おれは、ちゃんと生きているぞ。生きている丸尾だ」

「ははあ、幽霊ではなかったかな、なるほど」

貝谷は、丸尾の身体を、気味わるげにさわってみて、感心したり、よろこんだり。

「丸尾、よく生きていた。わしは、漂流していると無人のボートの中でお前の片手を拾ったんだ。