Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ゆうれいせんのひみつ
幽霊船の秘密
海野 十三
Lesen Sie 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 30.846 Zeichen · 62 Bildschirme
「おお、丸尾か。よく生きていたのう。おう、矢島も川崎も藤原も、よくまあ無事でいたなあ」
そこで、船長と生残りの船員とは、ひしと抱きあって、よろこびの涙を流したのであった。
「船長、丸尾の話によって、なにもかも、すっかり分りましたぜ」
「なにもかもというと、この幽霊船のことかね」
「船のことはもちろん、例の怪しいSOSの無電信号のことまで、大体分りました」
「ほほう、あのことまで、分ったか」
「丸尾、船長に、今の話をもう一度報告しなさい」
「はい」と、丸尾は船長の前に、姿勢を正して、語りはじめたのであった。
「まず、私たちの冒険から、申し上げなければなりません。私たちのボートは、暗夜を漂流中、この幽霊船の横に、吸いつけられてしまったのです。ちょっとおどろきましたが、なにしろこのとおりのりっぱな船体をもっているので、恐ろしさもわすれて、私たち六七人で、タラップ伝いに甲板へ上りました。ところが、どこからともなく、異様な唸りごえをきいたかと思うと、いきなり暗の中から、大きな獣がとびだしてきたのには、胆をつぶしました。私たちは、死にもの狂いで、獣とたたかいました。しかしこっちは、もうさんざんつかれ切っているところだし、獣の方は腹が減っているものとみえ、ますますあれ狂って、とびついてくるのでした。