Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょみんのたべもの
庶民の食物
小泉 信三
Lesen Sie 庶民の食物 (しょみんのたべもの) von 小泉 信三 (こいずみしんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.974 Zeichen · 4 Bildschirme
私はそうたびたびは出会わないが、小料理屋の主人などに、客に対し、ウマイものを食わしてやるという顔をするのがあるのは、閉口だ。主人自身もだが、またその主人の意を迎えて、阿諛追従の見本を示す客もあるのは、なお困ったことである。いつかアメリカの雑誌に、ニュウヨオクのある大料理店の給仕長(だった男)の、チップに対する経験談が載っていた。客に対してどのようにサアヴィスするのが一番貰いが多いか、というのである。彼の結論は、いんぎん鄭重にするよりは、無愛想で、威嚇的であるほうが好成績だというのであった。なかなか面白い話だと思って読んだ。もしはたしてこのとおりであるなら、「食わしてやる」タイプの料理屋の主人は、よく考えた商売上手ということになり、事実もそのとおりに違いあるまいが、客の一人としては、やすやすこんな手に乗って、合唱する仲間の多いことは、口惜しき次第である。
(こいずみ しんぞう、東宮御教育参与・経博・元慶応義塾塾長、三二・一)