Japanische Klassiker mit Furigana
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やくしゃのかお
役者の顔
木村 荘八
Lesen Sie 役者の顔 (やくしゃのかお) von 木村 荘八 (きむらしょうはち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.070 Zeichen · 10 Bildschirme
と呼ぶべきものでしたろう。太十の夕顔棚のくだり「現れ出でたる」などは、あの蟹のようだった武智光秀の面相が、笹を押しわけて、そこへ湧き出したように大きく、すごかったことをおぼえて居ります。
三月の扇屋熊谷で、幸四郎の熊谷が編笠深々と出で立つのを見ると、さすがにこの舞台姿は、そのいなりのままで既に獲易からざる眼福なることを思います。とどこの熊谷は、姉輪に迫られて,堂々たる名乗りと共に、舞台正面を切って、その深編笠をとります。
私は前にもこの扇屋熊谷をこの人で見たことがあります。
久しぶりの今年の四の党の旗頭は、なんと、年経ったことでしょう。――幸四郎あたりは、云うまでもなく、その「舞台顔」の成り立った人でしたが、さりながら、老いたと思いました。その老いて全く別人のように変った「顔」を熊谷の次郎が編笠を取って見せた時に、カブキ世界の時代は、はっきり代った――代らざるを得ない――と私はひしと思いました。