Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
旅「へえ旦那様もお女中連(づれ)かね、やっぱり女ア連れて逃げてござらしったのけえ」
文「これは怪(け)しからぬ、連れと申すは私の女房でござります」
旅「あゝ左様かね、その女あ泥坊に勾引(かどわか)されて新潟へ売られてしまいましたよ」
文「さては貴方は其の女を御覧になりましたか」
旅「知ってますとも、年の頃二十五六で……」
文「左様々々」
旅「江戸っ子で色の白い、好(い)い女でありやした、だん/\話を聞いたところが、今こそ斯様(こん)な零落(おちぶ)れているが、昔は侍の娘だと云って大変溢(こぼ)していやした、余(あんま)り気の毒だから、私(わっちや)ア別に百文気張って来ました」
文「それは何時(いつ)のことですか」
旅「先月十日頃、新潟で遊んだ女です」
文「いや、それは違います、私の申すのは昨日(きのう)のことです」
旅「はゝあ昨日、また其様(そん)な事がありましたかね、何方(どっち)の方へ連れて行って何処(どこ)へ売ったのでしょうか」
文「これはしたり、それが知れぬからお前さんに尋ねるので……」
旅「はア左様けえ」
文「外(ほか)のお客様にお尋ねしますが、此の辺では左様なことが度々(たび/\)あるのでござりましょうか」