Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme

Aozora Bunko

文「御主人外(ほか)の事ではないが、自分は仔細あって当地の海辺を見物したいと思うが、船の都合は何(ど)ういうものであろうな、それに就(つい)て途中で様子を聞くと、海賊が船中に忍んで居って此の辺を荒すということだが、そんな事もあるものかな」

主「左様さまでしけえ、そんな噂をしやすもんな有りやすが、誰も是だアと云うものを見たもんが無(ね)えすけに、まア分りやしねえ」

文「併(しか)し、そんな噂をいたす者もあるかなア」

主「いえはアえらく有りやす、お上様(かみさま)でもえれい船頭と剣術遣(つか)いが有らば宜(よ)いと、尋ね居(お)るだてえ話がありやした」

文「噂があれば尚更のこと、海辺見物の船を出して貰いたいが、何(ど)うじゃな」

主「いえ、それが往(い)けやしねえ、二三日沖は荒れ通していやす、まア一降り降りやすか風が変らねえば、とても沖へ出ることはなりやせん」

文「はゝア、然(しか)らば舟子(ふなこ)が出ぬのかな」

主「いくら銭を出しても命にゃア替えられねえと云って、往(い)く者がありやせん、まア二三日逗留(とうりゅう)なさるが宜(よ)いね、また海でなくともへえ見物場(けんぶつば)アえらく有りやすでえ」