Japanische Klassiker mit Furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Lesen Sie 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.545 Zeichen · 216 Bildschirme
其の手をむんずと掴(つか)んで起き上りますと、島人は恟(びっく)りして、
島人「あゝ、あゝ」
文治は手を取った儘、胸元に刺したと見せた矢を片手に持ち、
文「これ島人、最前から怪しい者ではない、助けてくれと申した言葉は其許(そこもと)の耳に通じないか、我は難船した者でござる、頼りなき漂流人でござるぞ、お聞入れなすったか、宜しいか」
と手を放しますると、又々腰に差したる木刀様(よう)の物を持って文治に打ってかゝる。その小手下(こてした)を掻潜(かいくゞ)って又も其の手を確(しか)と押え、
文「はて、此奴(こいつ)は言葉が通ぜぬと見えるわい、何時(いつ)まで問答しても無益なり」
と考え直して、手真似口真似して「己(おれ)は決してお前に仇(あだ)をなす者ではない、漂流人で難儀して居(お)る者である」ということを知らせますると、少しは分ったものと見えまして、強(し)いて手向いする様子もございませぬ。
文「あなたは何処(どこ)からお出(い)でになりました、何(なん)と申すお国のお方でございます」
島人「これ、己(おれ)え島だ」
文「成程、何(なん)と申す