Japanische Klassiker mit Furigana
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つれづれぐさのかんしょう
徒然草の鑑賞
寺田 寅彦
Lesen Sie 徒然草の鑑賞 (つれづれぐさのかんしょう) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.582 Zeichen · 14 Bildschirme
第百九十三段「くらき人の、人をはかりて、その智を知れりと思はん、更にあたるべからず、云々」の条など現代の諸専門学者の坐右銘になる。ある一つの狭い専門の領域内でほんの少しばかり得るところが出来ると、もうすっかり思い上がって、冷静な第三者から見ればその人とは到底比較にならぬほど優れた他の学者のほんの少しの知識の不足を偶然に発見でもすると、それだけでもう自分がその相手に比して全般的に優ると思ったりするのは滔々として天下の風をなしている。人の書いた立派な著書の中から白玉の微瑕のような一、二の間違いを見付けてそれをさもしたり顔に蔭で云いふらすのなどもその類であるかもしれない。これは悪口でなく本当にある現象である、
その次の第百九十四段及び第七十三段に「嘘のサイコロジー」を論じたものなども科学者の参考になる。これは「嘘」とは事変るが、アインシュタインの相対性原理がまだ十分に承認されなかった頃、この所論に対する色々な学者の十人十色の態度を分類してみると、この『徒然草』第百九十四段の中の「嘘に対する人々の態度の種々相」とかなりまでぴったり当て嵌まるのは実に面白いと思う。