Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ふくしゅう
復讐
豊島 与志雄
Lesen Sie 復讐 (ふくしゅう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.806 Zeichen · 20 Bildschirme
なにしろ、女ばかりですからね。」
私は言い足した。――女ばかりだから、なお面白いのだ。事によっては、覆面でもして、強盗の真似をしてもよい。
「縁起でもありません。いけませんよ。」
私は言い直した。実は、おどろかすのはどうでもいいんで、照代の寝顔がちょっと見たいんだ。女というものは、起きてる時と眠ってる時とは、ずいぶん顔立が違う。照代もたぶんそうだろう。それをちょっと見たいんだ。
「ご冗談でしょう。よく知っておりますよ。姐さんの寝顔なんか、倦きるくらい見ていらっしゃるじゃありませんか。」
私は言い進んだ。――ほんとのところは、ひとりで眠ってる照代の顔が見たいんだ。側に誰もいず、ただひとりきりの、その寝顔が見たいんだ。それほど真剣に、照代が好きになってきた。一日でいいんだ。そしたらすぐに、黙って帰るよ。この気持、分るだろう。頼むよ。
「そりゃあ、姐さんもあなたが好きですよ。」
お多賀さんは突然別なことを言い出して、私の顔をまじまじと眺めた。私は顔の赤らむ思いがし、そして、へんに惨めな気持ちになった。
私は下向いて、黙りがちになった。お多賀さんの方で、いろんなことを饒舌りだした。