Japanische Klassiker mit Furigana
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しんぱい
心配
宮本 百合子
Lesen Sie 心配 (しんぱい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.026 Zeichen · 2 Bildschirme
私は彼の鬼のように大きくそうしてかたい手をにがさないようにしっかりつかまえて又あるき出した。彼は今度はじゆうにあるけないからだまって私のあとをついて来る。私は歳暮大売出しと大きな門をつくった内の三省堂に本をかいによった。私はしかたがなくて彼の手をはなした。まさか本屋にまで手を引いて入れないから。本を見ている間に彼はもう唐物店の飾まどの前にすいつけられて居た。私は袖を引っぱって又手をつかまえた。こんどは同じ通りの中西屋に入って本をきいた。手をはなしたもんだから又彼はまわりどうろうのように一つところをぐるぐるまわりして居る。私はもう気が気ではない、まだたずねたい所はたくさんあったが心配でしょうがないからきりあげて巣鴨行の電車に乗った。
電車は合にく込んで居た。私と彼とは車しょう台の上につみ込まれた。電車がツーツー走って居る間に彼はいくどもころがりそうになったかわからない。その度に私は心配した。道をあるく時にも車にぶつかりはしないかと心配した。心配のしつづけで家に帰って日向のいい椽側に長くなった時始めてほっとして生かえった心地がした。自分の部屋に入って炬燵にあたった彼もほっとしたようにスパリとたばこを一服してホットしたように溜息をした。