Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おもいでぐさ
思い出草
寺田 寅彦
Lesen Sie 思い出草 (おもいでぐさ) von 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.006 Zeichen · 5 Bildschirme
その「たくだ」がむつかしくてわからず、また田舎者の自分にはその「つくばい」がなんだかわからなくて聞いたのであった。また別なときに「筋違に葱を切るなり都ぶり」という句を君はどう思うと聞かれたときも句の意味がわからなかった。説明を聞かされて事がらはわかったがどこがいいのか了解できなかったので、それは月並みじゃありませんかと悪口を言ったものであった。今考えてみるとやはりなかなか巧妙な句であると思う。
四
俳句がいわゆる「不易」なものの一断面「流行」の一つの相を表現したものである以上、人の句を鑑賞する場合における評価が作者と鑑賞者との郷土や年齢やの函数で与えられるのは当然であろう。これは何も俳句に限ったことでもないと思われる。「おとろえや歯に食いあてし海苔の砂」などという句でも若いころにはさっぱり興味がなくてむしろいやみを感じたくらいであったのが、自分でだんだん年を取ってみるとやはりそのむしろ科学的な真実性に引きつけられ深く心を動かされるようである。明治の昔ホトトギスの若い元気な連中が鳴雪翁をつかまえてよくいじめた時代があったのを思い出すのである。