Japanische Klassiker mit Furigana
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しそうとふうぞく
思想と風俗
戸坂 潤
Lesen Sie 思想と風俗 (しそうとふうぞく) von 戸坂 潤 (とさかじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 216.700 Zeichen · 422 Bildschirme
社会時評はこの意味で一種の風俗文学だと云ってもいいだろう。
尤も文学というと第一に小説という様式が考えられがちだが、それから見ると社会時評が文学的本質だというのは如何にも唐突のように聞えるだろう。だがエッセイも亦歴史的に重大な文学の様式であり、特にクリティシズム(批評)文学の一つをもなすものであることを思い出すなら、社会時評という一種のクリティカル・エッセイを文学的仕事にまで深め又は高めるということは、実は大した思いつきでもないのだ。前例は文学史上沢山あるだろう。
普通の小説の特色の一つはフィクションにあるが(歴史小説の類は別に考えるとして)、エッセイの特色は之に反してそのアクチュアリティにあるだろう。いずれも夫々のリアリティーを有つのではあるが、エッセイが身辺的なもの(之が多分今日の「随筆」だろう)であれば、リアリティーは個人的なアクチュアリティーであるのだが、エッセイが社会的なものであり、即ち社会時評であれば、リアリティーは社会的なアクチュアリティー、即ち社会現象に他ならぬというわけだ。
五
社会時評、夫は社会的アクチュアリティーをモラルと見るエッセイだが、このエッセイは随筆的な身辺エッセイではなくて、正に社会的風俗的なエッセイだ。