Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

いよいよ自動車をおりました。ここは大利根博士邸の門前です。

大尉は無雑作に門のところについているベルの釦をおしました。

しばらく待ちましたが、門内からは何の答もありませんでした。

「何も返事がありませんね」

「うむ返事がない。そうだ、返事がないのがあたり前かもしれない。りんりんりーんりんと特別の鳴りかたをしなければ奥へ通じない規則があったね。それをいま思い出したよ」

そういって塩田大尉はベルの釦をおしなおしました。

りんりんりーんりん。

するとどうでしょう。

りんりーん――と、返事のベルが門柱のうえで鳴りました。そして城のような高い壁にはめてあった門の扉がぎいっとうちへあきました。それは潜り戸ぐらいの小さな扉でありました。

「さあ入ろう」

塩田大尉は一彦をうながして、その小さい門をくぐりました。

「大利根博士は、お邸にいるのですね。ベルが鳴りましたから」

「まあ、どうかなあ」

「だって、今のベルは特別符号をおくったのでその返事として鳴ったんでしょう、博士の耳に通じたにちがいありませんよ」

「そうかなあ」

二人はあなぐらのようなところを、ずんずんむこうに歩いてゆきました。