Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
そうだとすれば、怪塔を爆発からすくうのは、今だ、今だけである、そう思った怪塔王は、いきなり三人の黒人の方をふりかえりざま、大喝一声しました。
「こらっ、さっきから見ていると、お前たちはみな頭がどうかしているのじゃないか。いつもに似あわず、今日にかぎって、変なことばかりをしているじゃないか。なぜここにわしがいるのに、ぼんやり考えこんでいるのか。それとも、わしが二つにも見えるというのかね」
そういわれて三人の黒人はびっくりです。だって、怪塔王がいきなり変な事をいいだしたのですもの。
(わしが二つにも見えるか――などというけれど、たしかに二人の怪塔王がいたのだ。いやそれともやっぱり自分は、怪塔王のいうとおり、頭が変であるために怪塔王が二つに見えたのではあるまいか。そういえば、あのえらい御主人怪塔王が二人とあるはずがない。すると自分は、真昼に夢をみていたのかしら)
黒人は、めいめいそう思いました。すっかり怪塔王にかつがれてしまったようです。うまくいったとみるより怪塔王は、さらに声をはげまして、
「こらっ、さあさあ何をしている。お前たち、早く持場につかんか。さあ出発だぞ」