Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
では、いま沖合に坐礁している軍艦淡路の事件とも、なにか関係があるのではないでしょうか。それにしてもあの勇敢な帆村探偵は、なぜしっぽをまいて逃げだしたのでしょうか。
砂丘
1
帆村探偵と一彦少年とは、怪塔王にどなりつけられましたので、一目散に逃げだしました。怪塔からものの五百メートルも走ったところに、砂が風のため盛りあがって丘になっているところをみつけましたので、二人はこれさいわいと、そのかげにとびこみました。
砂丘のかげから、後の怪塔をふりかえってみますと、別に何者もこっちへ追いかけてくる様子もなく毒ガスらしいものも見えないようです。二人はほっと安心のため息をつきました。
「なあんだ、おじさんは探偵のくせに、ずいぶん弱虫なんだね。これはかなわん、にげろにげろ――などと大きな声を出して逃げるなんて……」
と、一彦は砂丘のかげに寝ころがったまま帆村荘六おじさんを弥次りました。
すると帆村探偵はにやりと笑って、
「うふふふ、ずいぶん弱虫に見えたろうね。それでいいんだよ。あの怪塔の大将は、なにかテレビジョンのような機械をつかって、僕たちが忍びよったところを、手にとるようにはっきり見ているんだ。