Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
さあこれからどうなるのか。
遂に現る
1
錨にひっかかった綱は、するするとすべって、たくみに怪塔ロケットの胴をしめつけてしまいました。
綱はいま怪塔ロケットの舵の上からぎゅっとおさえています。
青江機は、そのながい綱のさきにぶらさがっています。
「エンジン、とめ!」
と、小浜兵曹長は号令をかけました。
エンジンをとめろというのです。ここでエンジンをとめると、どういうことになるか。
とにかくおどろいたのは怪塔王です。
飛行機に追いこされ、それから先まわりされてロケットの飛行をさまたげられ、なんという意地のわるいやつだろうと舌うちをしているところへ、このような綱がぐるっとロケットの胴中をしばってしまいました。そして大事な舵の上をその綱がおさえてしまったのですから、ますますロケットの飛行はくるしくなりました。これでは、ちょうど歩いている人間の両腕、両脚をしばってしまったようなもので、走るに走れず歩くことさえなかなか大骨折です。
だが、なんという乱暴な、そしてなんという思いきった青江機のやり方でしょう。
いま青江機は、まったくエンジンをとめました。