Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

果して、青江三空曹はこの空中の大冒険、ロケット・飛行機間の綱わたりをやりとげるでしょうか。

麻綱は、ますます燃えあがります。やがて焼けおちるのが、目の前にみえているようです。

そのとき、目を青江の方に向けなおした小浜兵曹長は、あっとさけびました。

「あっ、火がついた。青江の体に、火がついた」

さあ一大事です。今の今まで、なんでもなかった青江三空曹の腰のあたりから、白煙がふきだしています。それに気がついたか、青江は綱にぶらさがったまま、しきりに腰をふっています。ズボンが燃えだし、それで体があつくてたまらなくなったのでしょう。

「これはいかん」

小浜兵曹長の眉が、苦しそうに八の字に寄りました。部下の危難を目の前にみていることは、つらいことでした。

「ははあ、青江は腰の辺りに、ナイフかなんか鉄でつくったものをぶらさげていたのだろう。それへ怪力線があたって、鉄が真赤になってとけだしたものだから、火が服に燃えついたのだ。こいつは困ったな。ほうっておくとあいつは焼け死ぬばかりだ」

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偵察機と怪塔ロケットをつなぐ一本の麻綱にぶらさがり、怪塔へじりじり近づいていく勇敢な青江三空曹の服が、ぷすぷす燃えだしたのを見て、機上の小浜兵曹長ははっと胸をつかれたようにおもいました。