Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

4

洞門の巌のうえ、帆村荘六の頭に、ぽかりとあたったものは何であったでしょうか。

それはぐにゃりと、きみのわるい手ざわりのものでした。取上げてみて、帆村はびっくり。

「やっ、これは!」

と、おもわずおどろきの声をあげたのも、むりではありませんでした。帆村のひろったそのぐにゃりとしたものは、やわらかい上質のゴムでつくったマスクでありました。怪塔王が、よく使っているマスクだったのです。

「たいへんなものが見つかった!」

帆村は、そのマスクを光のさしこむ方にかざして、その面をあらためてみましたが、

「ややっ、これは怪塔王の素顔!」

と、またまたおどろきの声をあげました。なんというふしぎでしょうか、帆村が手にしているマスクは、怪塔王の素顔――とおもっていた例の西洋人の顔だったのです。それは鼻の低い、頬ぼねのつっぱった汐吹の顔ではありません。その汐吹のマスクをとったあとに現れた西洋人の顔! 今の今まで、それは怪塔王の素顔だとばかり思っていましたのに、帆村が拾ったマスクは、ふしぎにもその西洋人の顔だったではありませんか。

「なんというふしぎだ。これが怪塔王の素顔でないとしたら、一体怪塔王のほんとうの素顔は、どんなのであろうか?」