Japanische Klassiker mit Furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme
機翼にあざやかにえがかれている日の丸! たしかにそれは味方の攻撃機です。しかし、この低空飛行はなぜでしょうか。もし地上攻撃をやるものとしたら、帆村と小浜の両人の生命は、いまや風前の灯火同様、じつにあぶないことになりました。二人は、化石のようにじっと伏せをしています。
2
地上攻撃か? あやうい小浜兵曹長と帆村探偵の生命です。
ところが、攻撃機編隊は、あっという間に二人の頭上をとびすぎてしまいました。さいわいに地上攻撃のこともありませんでした。
「あ、助った」
帆村は首をあげて、飛行機のとびさったあとをふりかえりました。
「おい帆村君、今の飛行機は、かならずもう一度ひきかえしてくるから、そのときは、一生懸命に手をふって味方に合図をするんだぞ。機上でこっちを正しく見つけてくれれば、きっと手をかしてくれるだろう」
「そうですか。よろしい。僕は一生懸命機の方へ信号します」
そういっているうちに、なるほど、ふたたびはげしくプロペラの音が近づいて来ました。この機会をにがしては、味方の飛行機はどっかへ行ってしまうとおもった小浜兵曹長は、帆村をうながしてあらんかぎりの声をだし、地上に手足をばたばたうごかして、こっちのいることを機上へしらせました。