Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lesen Sie 怪塔王 (かいとうおう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.635 Zeichen · 337 Bildschirme

Aozora Bunko

少年は気づくと、お爺さんの顔を見てびっくりし、にげ出そうとしましたが、足がきかないので、そのままぱったり顔をわらむしろのうえにふせ、

「ああ、いたいいたい」

とわめきながら、いたむ足を抱えました。

この少年は、誰であったでしょうか。

一彦少年です。みなさんよく御存じの一彦君なのでありました――一彦といえば、彼は怪塔の中にいたはずですのに、なぜこんな山の中にころがっていたのでしょうか。

「どうだ、そんなにいたいかね。男の子だ、がまんをして、がまんをして」

と、お爺さんはしきりに一彦をいたわっています。一彦は、歯をくいしばりながら、

「お爺さん、町へ知らせるのには、どうするのが一等早いの」

とたずねました。

2

傷ついている少年から、町へ使を出すにはどうするのが一ばん早いかと、聞かれた炭やき爺さんは、少年の顔をつくづく見やりつつ、

「町へ使をだすといっても、そんなにいくとおりもやり方があるわけじゃない。わしがとことこ山をおりて行くよりほかに、別にかわった方法はないねえ」

と答えたあとで、

「しかしお前さんは、どうしてこんなところへやって来たのかね。お前さんは一体誰だね」