Japanische Klassiker mit Furigana
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ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
そして、口をすぼめて、ほう、と冷笑した。しかし、無理に舟を進めようともしなかった。
磁針の指すところでは、どうしても湿原を横切って行進をつづけるほかはない。一同は、流れの中に舟を停めて、獣群が立去るのを辛抱強く待っていた。夕方近くになって、ようやくそれが動き出し、はるか向うの黒い蘇鉄の森の中へノソノソと入っていった。
櫂の音を忍ばせながら、そろそろと舟を進め、根茎が纏繞植物のように絡み合っている薄暗い岸に上陸し、篁を先頭にして縦隊をつくり、用心深く網羊歯の中を進んでいった。
モローゾフ教授とナターシャは、いつものとおり、五人から三十間ほど離れて後尾につづいた。
およそ、半露里ほど歩いたころ、五人のうしろで、突然、つんざくような恐怖の叫声が起った。
戦慄すべき出来事が起っていた!
一匹の巨大な恐竜が前肢を胸のところへ引き上げ、象牙のような反った太い尾をピンとうしろへ跳ねあげ、カンガルウのような格好で跳躍しながら、教授とナターシャを追いかけて来ていた!
恐竜! 爬虫獣中の暴君。惨忍な殺戮者。地球が生んだもっとも兇暴な動物だとされている恐竜!
体長はゆうに五十フィート以上あり、立上ったその頭は、三十フィートもある宇留陀木の頂からまだ上に出ていた。