Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ハムレット
怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット
久生 十蘭
Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme
芝居ならここで連れ立ってきた相手に、どうしたものであろうと相談するところですが、そういう相手もいないので「お迎いを受けましたのでござります」と正直にこたえました。
次の日から廷臣またはローゼンクランツとして近侍の生活がはじまりました。午前八時に土製水瓶と足付杯を持ってハムレットの寝室へ行きます。これは洗面と含嗽の水なのですが、そのとき部屋の隅にある香炉に竜涎香を投げいれる。そこへ侍女が朝食を運んでくるのでそれを受け取って、食卓をこしらえハムレットの食事が終るまで傍に立っていて“蠅追い”で蠅を追う真似をしなくてはなりません。
木皿に盛った蒸パンに野菜を添えた簡素な朝飯をハムレットは手掴みでやり、汚れた指先を木椀の水で濯ぎ、その水を飲みほしてナフキンで丹念に唇を拭うと、これで朝の食事が終ります。食事が終ると小松は謁見室へ行き、オフィーリヤの像の下に跪いてなにか長々とお祈りをする。そのあとは書見をするために居間に入るか時には庭へ散歩に出かけます。これだけのくりかえしですが、小松の頭脳機質は雨にはもっとも清明し、曇天の日はこれにつぎ、快晴の日はいちじるしく快戯性を帯びてきて終日落着かず熟慮困難の症状をあらわすようでした。