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Japanische Klassiker mit Furigana

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ハムレット

怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット

久生 十蘭

Lesen Sie 怪奇探偵小説傑作選3 久生十蘭集 ハムレット (ハムレット) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 72.034 Zeichen · 142 Bildschirme

Aozora Bunko

「命令したとおり、看視はつけて置いたのだろうね」

「オグダノフ教授が、朝まで天幕の外で見張っていたのですが、うまく、してやられてしまったのです。……天幕の後ろに博士の匍い出したあとがあるんです。コンパスやリュックサックもなくなっているし……。漁夫たちを追いかけて、隧道へ入って行ったのだとすると、われわれ全体の破滅です。もし成功したって、どうせわれわれのところへなぞ帰って来るはずはない。……それに、われわれのサボタージュは、復讐的に博士が公表するだろうし……。どうも、大変なことになった。あちらで皆、騒いでいます」

モローゾフ教授は、無言のまま天幕の外に出ると、じくじくと水気を含んだ苔原を踏みながら、三百メートルばかり歩いて行き、そこへ立って、空漠たる地表を見まわした。ツンドラの上には、人影らしいものもなかった。

モローゾフが、じぶんの天幕へ戻って来ると、天幕には調査隊の全員が集っていた。モローゾフはそのほうへは眼もくれず、天幕の奥のほうへ歩いて行って、釘から弾帯をはずして肩にかけ、それから、ゆっくりと銃を取り上げた。天幕の入口のところで、振返って、

「ちょっと、行って来ます」