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Japanische Klassiker mit Furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

ルミは、あの夢現つのまどろみの中に現われるのだ――あの素破らしい弾々たる肉体、夢の様な瞳、葩のような愛らしい紅、むちむちとした円い体の線は、くびれたような四肢を持って僕にせまって来るのだ、イヤ、僕の口ではとても満足に彼女の素破らしさを伝えることの出来ないのが残念だ……』

黒住の顔は、かすかではあるが紅潮して来たようであった。

彼は又続けるのである。

『僕は、その彼女と逢う為に、前にも増してどんどん眠りを減らして、その深いまどろみをつくらなければならなくなった、――この儘では、眠りを全然失った時、それは僕の死ぬ時かもしれないけど……そんなことは、今の僕には問題じゃない。――ただ最後の場合になった時に、君だけはタッタ一人の友だちだから、事情を知っていてもらいたかったんだ』

私は、いつか言葉を失って沈黙してしまった。彼も亦、黙って時計の音に聞き入っていた。

六

それから、どの位時間がたったであろうか、突然黒住が立ち上ると、

『さあ、これから十五分ばかり寝なけりぁならんから、一寸失敬する……』

私は、ぼんやりと彼のなすままを見詰めていた。彼は目の前で洋服を、手早く脱いでしまうと、ベットに潜り込んだ――とみるまに、もう眠りに引ずり込まれていったようである。