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Japanische Klassiker mit Furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

そう、ぺっとはきすてるようにいうと、知らん顔をして仕事の手を続けていた。

「ふーん、輸入ものは駄目かね」

「そうさ、当り前じゃねえか、このマスクメロンてものはな、時期が大切なんだ、蔓を切って船へ積んで、のこのこと海を渡ってくるようじゃほんとの味は時期外れさ」

やっとこちらを向きなおった森源は、はじめて見馴れぬ私の姿に気づいたように、手を休めた。

「なるほど、そういえばそうに違いない――、このメロンは年に何回位採れるんかね、一体」

「他じゃ順ぐり順ぐりにやってもいいとこ三回だろう、俺んとこじゃ、まずその倍だよ……」

「倍って、六回も採れるかね」

「そうさ、もっと採れるようになる筈だ」

「ほほお、何かそういう方法があるんかね」

「他の奴等みたいに、ただ温室は暖めればいいと思っているんじゃせいぜい三回が関の山さ。それが猿真似だ、温室の湯をスチームがわりにする位、子供だってするだろうさ……ふっふっふっ、方法? 方法があるのさ」

そういうと、もう一度私を確かめるように見なおすと、

「それは、この建て方だ、温室の建て方だよ、他の奴みたいに空地がありさえすれば、構わず建てたのとは違うね、それからアンテナだ」