Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

人間が『仮り』に定めた尺度でもって、それと相対して僕が五尺三寸あるとか、あの木は四米の高さだとか、このタバコ盆は厚みが四分の一吋だとか、そう唱えているに過ぎないのだからね。例えば太陽の周りを地球や火星が廻っている、それは原子の周りをいくつかの電子が廻っているのとソックリ同じじゃないか。ただ大きさが違うというが、それならば、その大きさとは何か、となると、一体なんといったらいいのかね。――こう考えると、この太陽系を包含する宇宙も、それを一つの元素と見なしている超大世界があるのかも知れない。逆に、この我々の超顕微鏡下にある原子の、その周りを廻っている電子の一つに、我々と同じような生活を営んでいる『人間』がい、木があり、川があり地球と称しているかも知れない――要するに、大きさという絶対でないものの悪戯なのさ――」

私は、なまじ相槌をうったばかりに森源の話に圧倒されてしまって、どうやら自分の方が頭が変になって来てしまったようだ。

彼の話なかばから、なるほど、少し変り者のようだ、とは思ったのだけれど、実をいうと私はあのルミという温室で見かけた美少女のことが、どうも頭を去らず、又此処に来はしまいかと、そればかりを心まちにしていたのだが、遂にその姿を重ねて見ることは出来なかった。