Japanische Klassiker mit Furigana
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あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme
暗かったんでハッキリは解らなかったけれど、うしろ姿で山鹿と女とだ、と思った。それがZ海岸で二人とも草叢に隠れて、次に僕が行った時は、山鹿らしい男の姿はなく、女だけが殺されていた、という訳さ』
『じゃ、山鹿は隠れていたんだろう』
『うん、警官もそういったよ。だが、草叢に殺されていた女すら、白服だったから見つけ出したんだから、矢ッ張り白服を着ていたもう一人の男が隠れていても、すぐ解る筈なんだがね。それに、見えなくなるばかりか、僕が知らせに行こうとする、向うの方から、のこのこやって来た男が、山鹿なんだ』
『変な話だな、白服を着ていたかい』
『いや、浴衣がけに、釣竿をかついでいたよ、夜釣りに行くんだ、といってね』
『前の白服、というのは慥に山鹿だったのかい』
『さあ、……山鹿の家から出て来たのは慥なんだがね、なにしろ暗がりとうしろ姿なんでね』
『そろそろあやしくなって来たナ。然し、これはその山鹿らしい白服の男が消えてなくなったところに謎があるね。
白服の男を山鹿として、それが女を殺し、なんらかの方法で姿を消して、家にとって帰し、着かえてから又やって来た、という時間があるかい』