Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あしのうら
怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像
蘭 郁二郎
Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme
と思いこんでるんだからね。それに夜というもんは、上から下は見にくいもんだ、それに比較すれば下から上は、幾分明るい空をバックにしているんで割合に見えるし――夜道で道に迷ったら跼んで見ろ、というのはこの辺を指した言葉だよ……、で山鹿が変装して帰ろうと上を仰ぐといつの間にか君がいるのに気がついた、で心配になったんで夜釣を装って君の様子を捜りに来たんだろうよ。ところが君は何も知らぬ様子なので安心したんだろうけど、でも君の出ように依っちゃ或はあの女と同じことになったかも知れないぜ……』
『冗談いっちゃいけませんよ――』
鷺太郎は、冗談だと思っても、あまりいい気持はしなかった。
『一体、どうしてこんなことが解ったんですか』
『それはね、ゆうべ君が山鹿が釣竿を落して行った、というのを聞いたから、あれからサナトリウムの帰りがけに注意して行くと、あったよ、も少し遅かったら山鹿に拾われたかも知れないがね――で拾ってみると、君、可怪しいじゃないか、その釣竿には「針」がないんだ、それどころか針をつけた様子もない――太公望じゃあるまいし毎晩夜釣りに行く人間が針をつけたことがないなんて想像も出来ないじゃないか。