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Japanische Klassiker mit Furigana

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あしのうら

怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像

蘭 郁二郎

Lesen Sie 怪奇探偵小説名作選7 蘭郁二郎集 魔像 (あしのうら) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.233 Zeichen · 223 Bildschirme

Aozora Bunko

それを犬ころのように買って来た山鹿は、まるで人形のように粧わせて、この奇怪な美少女国の主となっていたのだ。

罪深き、山鹿十介――、なんと非道の悪魔であろう。その悪魔も、この人形たちに刺戟を求めきれなくなり、あの大井瑠美子を恋して一言のもとに退けられ、遂に殺してしまったのだ。

そして「殺人」の魅惑は、この刺戟に倦きた人形国の主に、新らたなる、強烈な刺戟を与えたのに違いない。そして、あの迷宮入りの成功は彼の気持に拍車をかけ、その刺戟慾は、この薄倖な少女達を次々にその犠牲にしようとしたのであろう。

Z海岸で匕首を刺された少女の身許が解らなかったのも無理はなかった。彼女自身ですら、あわれにもその本名すら知らなかったらしいのだ――。

この全身をパフの香気に叩きこめられた少女等――、蠱惑する媚と技術を知りながら、小学生にも劣る無智――。山鹿とはなんという恐ろしい教育をする男であろう。

鷺太郎は、山鹿に対する怒りが火のように全身を駛って、思わず隣室の山鹿のところにかけ寄った。

『おや――』

さっき、鍵をとるために洋服を剥いだままにしておいたせいか、全身、蝶や蛾の鱗粉があたったところは、まるで火の粉をあびたように、赤く腫れ上り、火ぶくれのようになって、既に息絶えていた。