Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かいいくらやみまつり

怪異暗闇祭

江見 水蔭

Lesen Sie 怪異暗闇祭 (かいいくらやみまつり) von 江見 水蔭 (えみすいいん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.923 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ、その、ちょっとね。へへへへ、夜目が利くと仰有いましたので……どうも相済みません」

「するとその方は、確かに泥棒だな」

「御免なすって下さいまし。隠しゃぁ致しません。全く私は花婿仲間でございます」

「花婿仲間とはなんだ」

「夜目取りで。へへへ、嫁取りに文字ったので」

「江戸の者は泥棒まで洒落っ気があるな。面白い。そこでその方は、毎年暗闇祭には稼ぎに来るんだな」

「実は旦那、稼ぐというのは二の次で、遊び半分、まあ毎年来て居ります。私ばかりじゃぁございません。仲間の者がみな腕試しやら眼試しのために」

「腕試しというのはあるが、眼試しとはなんだ」

「この泥棒稼業に一番大事なのは眼でございます。暗闇で物を見るようにならなければ、好い稼ぎができません。それで泥棒、と云っても、それぞれ筋があるのでございますが、私達の仲間の古老からみな教わったのでございますが、食忌みをして、ある秘薬を三年の間服みつづけまして、それから又暗闇の中で眼を光らかす修業を二三年致します。泥棒になるんだって本統になろうと思うと、修業に骨が折れて楽ではございません。もちろんこれは昔のすっぱの家から伝わった法が土台になっておるそうで……そこで、まあ私もその修業の法は早く済ましてしまいまして、闇夜でも手紙が読めるくらいまでには行っております。