Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうふのくちぶえ

恐怖の口笛

海野 十三

Lesen Sie 恐怖の口笛 (きょうふのくちぶえ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 60.713 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

「ブローカーから買いました。ブローカーの名前、控えてありますから、お知らせします」

「うむ、大江山君。そのブローカーを調べて、本当の持ち主をつきとめるんだ。――それはいいとして何故こんな抜け路をそのままにして置いたのかネ。何故痣蟹に知らせて、利用させたのだ」

「わたくし痣蟹と称ぶミスター北見仙斎を信用していました。あの人、わたくし故国ギリシアから信用ある紹介状もってきました」

「ギリシアから紹介状をもってきたって。ほほう、痣蟹はギリシアに隠れていたんだな。イヤよろしい。君にはゆっくり話を聞くことにしよう。しかしもし痣蟹から電話でも手紙でも来たら、すぐ本庁へ知らせるのだ。いいかネ。忘れてはいけない」

「よく分りました」

そこでオトー・ポントスはまた恭しげに敬礼をして下ろうとしたとき、

「ああ、ちょっと待って下さい」

と声を掛けた者があった。それは先刻から痣蟹の遺留した品物をひねくりながら、この場の話に耳を傾けていた覆面探偵青竜王だった。

「ポントスさん。これは貴方のものではありませんかネ」

といって、青竜王は何か小さい紙片を見せた。キャバレーの主人はそれを手にとってみたが、それは何か建築図の断片らしく、壁体だの階段だの奇妙な小室だのの符合が並んでいたが、生憎ごく端の方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、この