Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lesen Sie 恐竜島 (きょうりゅうとう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.662 Zeichen · 199 Bildschirme
こんな少女が恐竜島の探検についてくるなんて、なんという無謀なことかと思った。
「子供は、ここへおいておくんだな。恐竜は子供の泣き声を聞きつけると、よろこんであらわれる。こっちが危険のときに、わあわあ子供に泣かれては大迷惑だ。なにしろ生命がけの仕事なんだから……」
そういったのは、すごい紳士モレロだった。彼は顔も口調も、ネリにかみつきそうにしてしゃべったものだから、少女はびっくりして父のふところに抱きついた。
「ネリちゃん。ぼくといっしょに、ここでお留守をしていましょうか」
玉太郎は、気の毒になって、そういった。
するとツルガ博士は、玉太郎のことばにはあいさつも何もしないで、娘の頭髪をしずかになで、
「恐竜は、ばかな獣なのです。ちっともこわくありませんよ。ネリはおとうさんといっしょに行くんだから、大丈夫です」
と、いいきかす。
伯爵団長は、下唇をつきだして、灰色の頭を左右にふった。詩人張子馬は目を細くひらいて、夢を見ながら微笑しているようだ。
フランソアとラルサンの二人はしめしあわせて、こそこそ後じさりをはじめた。この席から姿をかくして、第一回の探検には参加しないですむようにしたい心だった。