Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうりゅうていのぼうけん
恐竜艇の冒険
海野 十三
Lesen Sie 恐竜艇の冒険 (きょうりゅうていのぼうけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.806 Zeichen · 22 Bildschirme
ことに離水した瞬間のあの快い感じは、とてもいいあらわすことができない。ほい、しまった。ぼくは熱帯の冒険の話をするのに、飛行艇のことばかり語っていた。話を本筋へもどす。
その飛行艇は、たった二日で、ぼくたちを、注文どうりの熱帯多島海へはこんでくれた。そして、ぼくたちは、ギネタという小さい町へ入ったのだ。
ギネタは、人口八千人ばかりの、小都会であった。しかし、これでも多島海第一の都会であった。以前は、このギネタに、多島海総督府があり、総督がいたそうな。今はいない。それは、この町のすぐとなりに火山が三つもあって、そのどれかが噴火していて、火山灰をまきちらし、地震はあるし、ときどきドカンと大爆発をして火柱が天にとどくすさまじさで、こんな不安な土地には総督府はおいておけないというので、ほかへ移したんだそうな。
この町の、世界ホテルというのに、ぼくとサムは宿泊することになった。名はすごいホテルだが、実物はやすぶしんの小屋をすこし広くしたようなものであった。ただ、縁の下だけはりっぱであった。人間がたったままではいっても、頭がつかえないのである。
縁の下が、こんなにりっぱにこしらえてあるのは、この地方は暑いから、こうしておかないと床の下からむんむんと熱気があがってきて、部屋の中にいられないそうな。