Japanische Klassiker mit Furigana
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おんし
恩師
佐々木 邦
Lesen Sie 恩師 (おんし) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.714 Zeichen · 14 Bildschirme
「それじゃ具合が悪いな」
と浜口君は首を傾げた。
午砲が鳴った頃はもう二三人しか残っていなかった。
「僕は一番お仕舞いか知ら?」
と私は益※(二の字点、1-2-22)不安になって来た。
「旧懐談でもする積りだろうぜ」
と一緒にお昼を食べる約束で待っている浜口君が力をつけてくれた。しかし皆済んでしまっても私は呼び出されなかったから、
「これはイヨ/\駄目だ。もう帰ろう」
と決心した。
「真実に変だね。僕が訊いて来てやる」
と浜口君は会見室の戸をコツ/\叩いて入って行ったが、直ぐ引き返して、
「可怪しいよ。あれは分っていると言って奥へ引っ込んでしまった」
と報告した。
「江戸の仇を長崎で討つんだろう」
「しかし善意にも取れる。あれは人物が分っているから会見に及ばないと言うのかも知れない」
「ストライキをするような人物と分っているんだよ。矢っ張り僕は運が悪いだろう? 競争にも入れない」
「しかしこれは特別だよ」
「何あに、兎角斯う廻り合せる」
と私は悉皆悄げてしまった。
それから銀座へ行って不二家へ入り込む。
「不二商事に不二家と来ている。君は屹度好いんだぜ」
と私は食事中努めて快活に話した。