Japanische Klassiker mit Furigana
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あいのごとく
愛のごとく
山川 方夫
Lesen Sie 愛のごとく (あいのごとく) von 山川 方夫 (やまかわまさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.908 Zeichen · 210 Bildschirme
当時、私の仕事はあるプロダクションに依頼されたラジオの連続ドラマだった。いわゆる帯ドラと称するやつで、日曜を除き毎日放送する十五分もの六本。新聞に連載中の小説の脚色だから、週に新聞何回分と決めて追いかけていればよく、べつに苦労はないのだ。――日曜日の夜、私は家族たちそれぞれの感情が、その目といっしょにテレビの画面に注がれている家に帰り、月曜日の朝、プロダクションからの使いの女性に原稿を渡し、先週の六本分の金を受けとる。これで、一家の生活費が出る。
私はほとんど友人たちとつきあわずにいた。会合にも出なかったし、いっしょに酒を飲むこともなかった。はためからは、私は不義理ばかりをつづけている怠け者としか見えなかっただろう。自分を大切にしない。将来のことを考えない。常識がない。どうして思いきった身辺の整理ができないのか。無気力でそのくせナマイキなバカ者。……いちばん困ったのは、私にそれに抗議する気持がまったくなかったことだ。その評判はそのとおりだと思った。批判はすべて的を射ていたし、他人はすべて、誰もかれもがもっともだった。私にしてみれば、自分に、あえてなにかをしたいという、その「なにか」