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Japanische Klassiker mit Furigana

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あいのごとく

愛のごとく

山川 方夫

Lesen Sie 愛のごとく (あいのごとく) von 山川 方夫 (やまかわまさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.908 Zeichen · 210 Bildschirme

Aozora Bunko

芝居でもなんでも、やりたいことをやらせた。しかし、ぼくはあいつを見限ったことは一度もない」

「まさに彼女が不幸だったはずはないね。でも、それで彼女は幸福だったかしら?」佐藤は皮肉な声でいった。

私はだまっていた。私は保井進の頬がすこし紅潮するのをみた。早口で、彼はいった。

「幸福だったら、だれが自殺をする、と君はいいたいんだろう。しかし、ぼくにはどうすることもできなかった」

「すまんとは思わんのか?」

「ぼくにはあれ以上のことはできない。その意味で悪かったとは思えないね」

「おれはねえ、結局、お前がマリを殺したんだっていいたいんだ」

進は笑い出した。「とくだな、死んだものは。こっちは生きのこらされた上に、人殺しの罪まできせられているんだ」進は私を振り向いて笑った。「ねえ久保」

私はなにもいわなかった。どちらにも加担しない考えを、私はまだ捨てていたのではなかったのだ。だのに、私はいつのまにか、佐藤の言葉を聞く側にまわっていた。佐藤はいった。

「保井、お前は、お前の偽善にほんとに気がついてないのか。一言くらいすまないといったらどうだい」

進の目が光った。彼は鋭い声でこたえた。