Japanische Klassiker mit Furigana
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あいよあい
愛よ、愛
岡本 かの子
Lesen Sie 愛よ、愛 (あいよあい) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.138 Zeichen · 99 Bildschirme
ぼんの窪のちぢりっ毛や、の太い率直な声音、――これ等も打撃だ。こういうとき、私は強い衝動に駆られて、若し許さるるなら私は大声挙げて「タロー! タロー!」と野でも山でも叫び廻り度い気がする。それが出来ないばかりに、私は涙ぐんで蹲りながらおまえの歌を詠む。おまえがときどき「あんまり断片的の感想で、さっぱり判りませんね。もっと冷静に書いて寄越して下さい」と苦り切った手紙を寄越さなければならないほどの感情にあふれた走り書を私が郵送するのも多くそういうときである。だが、おまえが何といおうとも、私はこれからもおまえにああいう手紙を書き送る。何故ならば、それを止めることは私にとって生理的にも悪い。
おまえは、健康で、着々、画業を進捗していることは、そっちからの新聞雑誌で見るばかりでなく、この間来たクルト・セリグマン氏の口からも、または横光利一さんの旅行文、読売の巴里特派員松尾邦之助氏の日本の美術雑誌通信でも親しく見聞きして嬉しい。健気なむす子よと言い送り度い。年少で親を離れ異国の都で、よくも路を尋ね、向きを探って正しくも辿り行くものである。辛いこともあったろう。