Japanische Klassiker mit Furigana
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あいしょへき
愛書癖
辰野 隆
Lesen Sie 愛書癖 (あいしょへき) von 辰野 隆 (たつのゆたか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.404 Zeichen · 23 Bildschirme
と書いて置いた。彼はパリ、ポン・ヌフの一書肆で、永年探していた本を盗んだ事があると自白している。法王インノセント十世が、未だパンフィリオ僧正と呼ばれていた頃、バルベリニ僧正と二人で、デュムーチエを訪問した事があった。パンフィリオは戯れに、デュムーチエの秘蔵していた『トラント宗教会議史』を盗む真似をした。するとデュムーチエは火のように怒って、パンフィリオを追い帰して了った。パンフィリオが後に法王になってから、デュムーチエを揶揄して、汝の如き不逞の徒は破門して黒焼にすべきであると云った時、デュムーチニは直ちに「私の頭は黒焼にするには白すぎる」と答えた。当時彼は七十四才だった。
英国の貴族フィッツ・ジェラルドにも盗癖があった。彼はパリ、セーヌ河岸の古本屋で各国語対訳聖書をちょろまかしたのが露見して二年間の禁錮に服さねばならなかった。斯うした例を探したら幾らもあるだろうが、盗癖で名高い学者にリプリ・カルッチ・デラ・ソンマイアがある(十九世紀前半)。彼はイタリアの数学者で、後にフランスに帰化した男であるが、フランスの名の知れた図書館で彼に悩まされぬものは殆どなかった。