Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わがじんせいかん
我が人生観
Lesen Sie 我が人生観 (わがじんせいかん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.108 Zeichen · 15 Bildschirme
一面識もない人に政見をきいてみたって仕様がないと思うが、文化人というものは、一々それに返事をすべきものだときめてかかっている人たちだから、彼らは珍しいヒマ人だ。
落語の師匠だって、政治に対して自分の意見ぐらい持ってるにきまってるが、そんな大ゲサなことをきかれたって、一々、返事していられないのは当り前だ。
「イヤア。どうも。ヘッヘッヘ」
というのは、まことに、どうも、適切な返事で、大学の先生のモッタイぶったマヌケ顔がアリアリ見えるぐらいシンラツな批評をもなしている。
「たいそう、乗物がよくなりましたなア」
というのも、おもしろい。実感がありますよ。落語の師匠は自分の言葉を語っていらっしゃる。大学の先生は、ノートブックの切れッぱしのような、全然よその言葉でお談義あそばしてるだけだ。
察するに、この師匠、戦時中から、戦後にかけて、ボロ電車の大コンザツに悪戦苦闘の切ない思い出が数々あるのであろう。そして、昔も今も、寄席から寄席へ、いくつかのカケモチを、電車にもまれてとびまわり、こまかく稼いでいらッしゃるのだろう。席亭から席亭へ自動車でのりまわすような気楽な生活ではないことが分る。