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Japanische Klassiker mit Furigana

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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

Lesen Sie 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.728 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

だが、結婚はすぐしたくても寄り手のない私は、何故、暮鳥が毎日私をなぐさめているのか、その原因が何処にあるのか判らなかった。

暮鳥は間もなく私の宿を立ったが、その折に風呂敷包から取り出して見せてくれた、『ドストエフスキイ書簡集』は、大正七年に新潮社から出版された。この翻訳著書は私には暮鳥の根気一杯の仕事だったように思われ、彼の重要な詩集よりも、もっと深刻な思い出を強制して来ていた。そして彼が貧乏書生の私の下宿に身を寄せた原因が、どこにあるのか、いまだに解っているようで、判らない。暮鳥は茨城の田舎に帰郷すると、すぐ同人費五円を送付して来た。彼も苦しかったろうが、私も窮し果てていたのだ。その後も、暮鳥からはどうして私を突然訪ねたかも報らせて来ないし、私もついに、それを糺す手紙も書かないまま、いまだに、暮鳥を想うとその謎が浮んで来るのである。

印象

むぎのはたけのおそろしさ……

むぎのはたけのおそろしさ

にほひはうすれゆくゐんらく

ひつそりとかぜもなし

きけ、ふるびたるまひるのといきを

おもひなやみてびはしたたり

せつがいされたるきんのたいやう

あいはむぎほのひとつびとつに