Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Lesen Sie 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.728 Zeichen · 231 Bildschirme
褒めることでは無条件であるため、人から気をつけなさい、そんなに有頂天になって褒めると、褒められた方が極り悪く困って了うじゃないか、と、言われることがあった。美人を美人と極めをつけることに何の顧慮がいるものか、美人に難くせをつけるなら、初めから美人だといわない方がよい、千家の詩に口をきわめて褒めるのは、千家の詩の急所がそうさせるのである。読者よ、こういうよい詩をいまから二十年ももっと以前に、あまり沢山の人の眼にもふれずに印刷のままで、紙の間にぴかぴか光っていることを想うと、誰かがそれを後年に眼を瞠って読み、人に、沢山の金を貰ったように讃めるのも、美しい千家の贈物ではないか。
蛇
蛇が死んでゐる
むごたらしく殺されて
道端に捨てられてゐる
死体の傍には
石ころや棒切れなぞの兇器がちらかつてゐる
王冠を戴いた神秘的な頭は砕かれ
華奢で高貴な青白い首には繩が結へてある
美しく生々した蛇は今はもう灰色に変つてゐる
さながら呪はれた悲劇の人物のやうに
地上に葬られもしないで棄てられてゐる
哀れないたづらだ
この詩に対する千家自身のあわれみは、一つのみにくい動物の死に対するそれではなく、この詩人の周囲にむかう予言のように耳をつんざいている。