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Japanische Klassiker mit Furigana

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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

Lesen Sie 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.728 Zeichen · 231 Bildschirme

Aozora Bunko

二十八年十和田湖畔に建つ裸婦像を完成、十月除幕式、この前後から健康を害し三十一年七十四歳で死去した。かれは最後の詩に、(智恵子の裸形をわたくしは恋ふ。つつましく満ちてゐて、星宿のやうに森厳で、山脈のやうに波うつて、いつまでもうすいミストがかかり、その造型の瑪瑙質に、奥の知れないつやがあつた。後略)と書いて、智恵子をしつこく慕うている。

光太郎の死後、あらゆる読物娯楽と演出演劇がよってたかって、光太郎と智恵子をめちゃくちゃに見せ物にしてしまった。劇ではひげの生えた光太郎と智恵子とが恋を物語り、恥かしい場面を転換した。映画では見るにしのびないかれらの恋愛が、演出された。ラジオもまたそういう愚劣をくりかえした。小説物語も(佐藤春夫の『小説智恵子抄』は含まない)また光太郎を引きすえて軽い書生流の恋愛道中を点出した。かれらは何が面白かったのだ。なんのウラミがあったのだ、なにを世間から受けさせるつもりで空騒ぎしたのだ、私はそれらの記述を新聞雑誌で読むごとに、うたた暗然として、聖人高村光太郎のために、どいつも、こいつも叩きのめしてやろうかとさえ憤激一日として安きを得なかった。